|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
私 | あなた
|
|
|
|
|
|
|
|
「今ここにあるのがあなたと私のバウンダリーです・・・」
冒頭から意味不明ですみません、SUNNY DAYSカウンセリングルームです。
今日はバウンダリーについて解説していきたいと思います。
以前Twitterでも少し触れましたが、バウンダリーとは「境界線」
それも「心の境界線」あるいは「自我の境界線」のことです。
●バウンダリーとはATフィールド?
心の境界線であるバウンダリーは、心のコンディションや個人の性格等により
強弱みたいなものがあります。
エヴァンゲリオンのATフィールドを(わかる方は)イメージしてみてください。
おそらくエヴァンゲリオンをご覧になった方は
ATフィールドとバウンダリーの関連性に
ATフィールドとバウンダリーの関連性に
ピンと来られる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ATフィールドとは「相手を拒絶」し
「自分を守ってくれる」領域ですね(ざっくり)
「自分を守ってくれる」領域ですね(ざっくり)
思春期の子どもたちである主人公シンジくん達は未知の怪物、使徒を相手に
このATフィールドで自分の身を守りながら戦うわけですが・・・
この使徒を試しに「親」に置き換えていきましょう。
すると、思春期の子は親から心理的に自立をするために反抗期を迎えます。
反抗期の子はATフィールドを強く展開して親を拒絶する事で、自分を保とうとします。
それまでは親の保護下にあり守られていた世界から、一人の人間として親元を離れた自分だけの心を持ちたくて、反抗する・・・。
こうして、自分と自分でない存在とを心理的に距離を置いた上で
『自分は自分である事を確認し続ける
その作業を繰り返す事で自分を形作る』
これが思春期における心の課題です。
その課題を乗り越え、健康な「自分」の枠組みができると
それが「バウンダリー」となります。
親と自分は違う人間、友達とは年齢が近いけど性格は違う、先生は・・・等と意識的にも無意識的にも繰り返し考える中で「自分」ができあがります。
ところがこうしてせっかくできあがった「自分」もその後の色んな人生の危機的な状況を繰り返す中で形が変わったり、時にはその境界線が揺らぐことも、場合によっては弱くなることもあるのです。
●バウンダリーが弱まるとどうなるの??
先ほども申し上げた通り、「自分と他人との心の境界線」であるバウンダリーは
時として弱くなります。
失恋だったり、大切な家族とのお別れだったり、職を失ったり・・・
人生山あり谷ありの中で、いつ何時でも心を強く保っていられるなんて方は
そうそういらっしゃいません。スポーツ選手でさえ自身の成績に一喜一憂するのです。
じゃぁ、バウンダリーが弱くなるとどうなるか・・・
またしてもエヴァンゲリオンのATフィールドをイメージしてみましょう
(またか)
(またか)
敵の使徒にATフィールド(心の境界線)が浸食されている状況です。
自分を守ってくれていた心のバリアが破られて、むき出しの生身の自分に
敵意が、恐怖が、あるいは不安が襲ってきます・・・
敵の使徒は何を考えているのかはわかりません、でも
「自分の心と体と命の安全が脅かされる!!」
この状況をポジティブに受け止められる方はいないでしょう。
つまり、バウンダリーが弱っている状況においては
他人の行動や言動に対して
不安や恐怖や敵意を感じてしまうのです!
この話の結論はバウンダリーが弱いのが悪いとか、だからこそ心を強く持て!
という話ではない事をあらかじめ申し伝えておきます。
むしろそれが自然な心の在り方なのです。
バウンダリーが弱っている時には、人間は命を守る為に回避行動を取るように
脳がプログラムされている、だから不安や恐怖を感じるようにできています。
その不安や恐怖を感じないようになってしまったら、逆に人間として今度は
別の何かがバランスを崩してしまう、そのように人間の脳はできています。
別の何かがバランスを崩してしまう、そのように人間の脳はできています。
例えば高所恐怖症という高いところに恐怖感を感じる方がいます。
人間として高いところに恐怖を感じるのは自然な事だけれども、
ガラス張り等ある程度安全が確保されているにもかかわらず恐怖
で何も手につかないとなると、日常生活に支障をきたすレベルですね。
で何も手につかないとなると、日常生活に支障をきたすレベルですね。
一方で、高所平気症という症状も存在します。本来であれば恐怖を感じるべき
高い所に何も恐怖を感じない。
一見するとその方が良さそうにも見えますが、実は
高い所に何も恐怖を感じない。
一見するとその方が良さそうにも見えますが、実は
「恐怖を感じない」がゆえに命の危険を感じるはずの場面でも危険な行動をしてしまう。
こうなると、人間の機能としては少しアンバランスな感じがしますね。
だから恐怖も不安も感じることは生き物として適切な反応なのだとご理解ください。
●なぜ今バウンダリーの話をするの?
ここで本題です。
なぜ今「バウンダリー」の話をするのか、と言いますとまさに今!
世界中の人類のバウンダリーが弱まっている時期
だから、です。
だから、です。
そう、新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で
「自分は感染してないかな?」「うつすなよ頼むから」
「マスクどこ行ってもないじゃん、困るよ!」「買い占めふざけんな!」
「もう生活していけないよ・・・」「仕事どうなるの・・・」
と不安も心配も怒りも、あらゆるネガティブな感情がうずまいています。
こんな時、自分のバウンダリーも相手のバウンダリーも弱まっています!!
お互いに、心の境界線が弱っているんです。
これが通常健康な人同士の心のバウンダリー。
バウンダリーが自分だけ弱っていると、こんな感じ・・・
自分の心が他人にも浸食されてしまっています。
他人の怒りとか不安にあてられて、自分自身まで怒りや不安の気持ちになってしまう。
そんな状態です。
そして、自分も他人もバウンダリーが弱っていると・・・
お互いの心の境界線が不明確ですね。
こうなってくると、相手も自分もお互いに感情が影響しあって、
怒りに対して怒りで反発しあう、あるいは不安と不安が連鎖する
恐怖がまた次の恐怖を呼ぶ・・・
これが、1対1ではなく日本中、世界中で起きてきます。
みんながネガティブな感情の渦に飲み込まれていく負のスパイラル。
これが、今日本で、世界で起きていることです。
そりゃ不安になるよ、誰もこの病気の事知らないもの!
かつてエイズが不治の病と言われていたように、治療方法が見つかっていない、
検査も確実じゃない、症状についても色んな情報が飛び交っている・・・
不安なのは当然です、心配なのも当然です、
だってみなさん人間だから、生き延びる為にその不安を感じているんだもの。
●大事な事
その不安を、「ご自分の不安として受け止めてください。」
その心配を、その怒りを、「ご自分の感情として受け止めてあげてください。」
今は世界中みんながバウンダリー弱ってます。
だから周りのひともまた他の人から感情の影響を受けています。
そんな中であなたの心と体の健康を保つためには
ご自分の感情や考えと、他の人の感情や考えと、区別がついているか
自問自答をしていただきたいのです。
もし、今
「ほかの人の感情に当てられてるなぁ、影響受けてるなぁ」
って感じていたら、ちょっとひとと距離を置いてみたり
SNSとかだったらしばらく寝かせてみたりして
ちょっと〝ほかの人の考えや感情から物理的・時空間的に距離を置いて”みてください。
そして〝自分と向き合う時間を意識的にとって”みてください。
例えば読書をする、音楽を聴く、日記を書く、ヨガや深呼吸の時間を取る・・・
こんな風にして、自分の時間を大切にしてあげる事で
「自分」の心が守られて、安全を感じられると健康なバウンダリーを取り戻せます。
世界中が不安に包まれている中、
どうかご自身の心と体を大切にしてあげてください。
どうかご自身の心と体を大切にしてあげてください。
コメント
コメントを投稿